「自分でできる骨格のゆがみ矯正法」考案までの道のり・2
「自分でできる骨格のゆがみ矯正法」考案までの道のり・2
私の症状は、高齢者の歩行障害者と同じような症状だったので、その後多くの高齢者から歩行の相談を受けるようになりました。
多くの方の相談に乗り、身体状況を拝見してきて思うのは、「もっと早い時期に身体の歪みを矯正していたら、これほど酷くはならなかったのに」という事です。
高齢になってからでも、ある程度は背中や腰曲がりなど身体の歪みを改善する事が出来るのですが、歪みが大きくなってからでは完治は難しいのです。
症状として歪みを自覚していない若い頃から、身体の歪みを考慮した生活をしていたら、高齢になってから歩行障害で苦しむ人が少なくなると思います。
近年は栄養が行きとどき、若者の背丈が伸び体格が良くなりました。ところが車社会になり小さい頃から歩く機会が少なく、生活も電化されて便利になった事などから、身体を使わないので筋力がない若者が増えています。
この世代の人達が高齢になった時には、筋力不足から大きな骨格を支え切れずに身体が歪み、歩行に支障が出る人が増えるとみられています。
身体が動かないと心が閉じこもり鬱状態になり、精神的にも楽しく過ごす事が出来なくなります。
予防医学が叫ばれている現在、肥満や内科の病気予防だけでなく、歩行障害にも繋がる身体の歪みについて、若い世代から高齢者までもっと多くの人に関心を持って欲しいものです。