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歩けても歩けなくても悩みの種 ?

歩けても歩けなくても悩みの種 ?

施設への入所に先立ち話し合いの場が持たれ「歩ける様にするリハビリは出来かねる」と言われた。私は「自分が母の足腰の筋力UPリハビリを行い、車いすを使わなくても歩ける様にする」と決意して、母を入所させた。

何度か母を見舞っているうちに、施設の雰囲気に何か違和感がある事に気付いた。何時行っても入居者は、テーブル前の椅子に張り付くように行儀よく座っており、動き回っている人は一人も見かけないのである。

母の相手をしながら他の入居者の様子を見てると、椅子を後ろに引いて立とうとする気配を感じると介護スタッフが飛んできて、肩を押さえ「立たないの!立っても何の意味もない」と、強制的に座らせている。そんなことを何度も繰り返しているうちに入居者は、立ったり歩くことを諦めてしまい、その結果として何の意欲もなくし、テーブルの前にボーッと座ったまま静寂な時間が続くようであった。

このままの状態を続けていると、母の身体も頭も全く機能しなくなると感じ、頻繁に廊下に連れ出しては足腰強化のリハビリを始めた。ところが、それを見かけた職員に「こちらで面倒を見るので、私たちに任せて欲しい」と、勝手にリハビリする事を禁じられてしまった。

歩けることは転ぶ危険もあり、介護する人にとっては入居者を座らせておくのが安全で安心な介護であり、動き回られると都合が悪い様であった。動きが激しい人は、薬を飲ませ寝せている実態も解ってきた。

介護施設は周辺に緑が多く公園に隣接しており、建物は大きく綺麗だしトイレ・風呂などの設備も申し分ない。個室は広くて、ベットと布団・洋服ダンス・整理ダンス・洗面台・椅子などの家具も備え付けられている。「こんな素敵なところに入所できて母は幸せ者・・・」と、施設のハード面には満足していた。

しかし「介護の現場」というソフト面では、問題を抱えているようであった。高齢で認知症を発症している入居者の自由意思が無視され「個人の人権が尊重されない介護」の実態が見えてきた。家族が面倒を見られないので施設にお願いしているのだから、職員の指示に従うべきで、こちらの言い分は通らないのか・・・と、思い悩む日々が続いた。

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